山下レディースクリニック
クロミッドの副作用が出た場合について
2009年2月5日
山下先生、こんにちは。
お忙しいところ恐れ入ります。
現在、不妊治療暦半年で先周期初めてクロミッドを飲んだのですが、今回来た生理が黒っぽい血が少量でる状態が4日続いただけで終わってしましました。
その事を診察の時に先生に伝えると、クロミッドの副作用で剥がれるほどの内膜ができていなかったので、今周期はクロミッドはそのまま服用し高温期に黄体ホルモンを飲んでもらいます。とおっしゃいました。
クロミッドで薄くなった内膜を高温期に薬を飲んで厚くするというのは一般的な治療でしょうか?
子宮内膜を厚くするのは、卵胞ホルモン(エストロゲン)の働きです。黄体ホルモン(プロゲステロン)は、子宮内膜を着床に適した状態に変え、着床と妊娠の維持を助けます。ですから、黄体ホルモン(プロゲステロ ン)を補充することで、クロミフェン製剤の副作用で薄くなってしまった内膜を厚くすることは できませんが、着床しやすい環境を後押しすることにはなるでしょう。もちろん、高温期中期の黄体ホルモンが10ng/mg以上あるのであれば、黄体ホルモン剤は絶対に必要なものではありませんが。月経の経血量が減り、期間も短かったとのことですが、高温期中期(着床期)の子宮内膜の厚さはどうでしたか? 8ミリ以上あったのであれば、あまりご心配なさらずとも大丈夫でしょう。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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