山下レディースクリニック
クロミッド誘発とフェマーラ誘発の作用について
2012年2月28日
クロミッドで数回誘発しましたが内膜が薄くなってしまったためフェマーラ誘発に変わりました。
クロミッドでは1つしかできなかった卵がフェマーラでは2つ採れました。
フェマーラ誘発の場合、採卵前でもE2は低くなると聞いています。
フェマーラはどのような働きで卵を育てるのでしょうか?(もともとは乳がん治療薬として作られたもので誘発剤として作られたわけではないとも聞いたので・・・)
クロミッドではうまくいかないのにフェマーラではうまくいく場合、ホルモン状態としてはどこに問題があると捉えれば良いのでしょうか?
卵巣機能の低下か卵巣の反応が悪く、刺激すると質の悪い卵しか採れないのでフェマーラ誘発しています。多のう胞ではありません。
『フェマーラ』には、クロミフェン製剤同様、抗エストロゲン作用があります。つまり、フェマーラを処方することで、下垂体に卵胞が成長してい ないと錯覚させ、 本人のFSHが多く分泌させることができるのです。ですから、どなたに対しても一定の排卵誘発効果はあると思われます。
『青い鳥』さんにクロミフェンよりもフェマーラが有効な理由は、 申し訳ありませんがわかりかねます。
抗エストロゲン作用を利用して排卵誘発を行う薬でありながら、頸管粘液の減少や子宮内膜が薄くなるなどの副作用が、クロ ミフェン製剤よりも出にくいのは、フェマーラの血中半減期が短いためです。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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子宮腺筋症という病気で手術したこともあり、妊娠が難しい、という条件下での治療スタートでした。途中 流産を経て今回やっと無事に卒業できたのは、先生やスタッフの方々の人柄があってこそだと思います。治療中の方はしんどいこともあるでしょうが、心穏やかにゆっくり頑張りましょう。
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