山下レディースクリニック
クロミッドの服用
2005年9月30日
初めてお便りさせていただきます。
只今、2人目が欲しく、不妊治療を始めて5ヶ月目になり、テルロンを毎日朝晩、クロミッドを生理5日目から10日目まで朝、昼、晩、高温期に入って10日目までデュファストンを朝晩と服用しています。(5周期続けています。)
内膜は少し薄いようですが、基礎体温は低温期が20-22日、高温期が13日と安定しており、卵胞は毎月1つは20-30mmと大きくなっているようですがタイミングを合わせてもなかなか赤ちゃんができません。
クロミッドは6ヶ月以上続けて服用すると返って不妊の原因を作ると聞いたのですが、本当でしょうか。また、その場合いったん不妊治療は休憩、となってしまうのでしょうか。
1回目の妊娠は、繋留流産、2回目はクロミッドの服用とタイミング、黄体ホルモンの注射で2ヶ月目で無事赤ちゃんができました。2人目に時間がかかり、少し年齢的にもあせっています。
今の先生は、2度妊娠経験があれば、卵管が詰まることはまず考えにくく、卵管造影は今のところ不要では?とおっしゃっているのですが、いかがなものでしょうか。
クロミッドの副作用、クロミッド休止中の一般的な治療、卵管造影検査のタイミングにつきましてお忙しいところ恐縮ですが、ご教授いただければ幸いです。
別にクロミッドを続けると排卵しにくくなるようなことではないでしょう。ただ、長期間使い続けると将来卵巣がんなどのリスクが若干上がるかもしれないというデータは欧米などでだされています。6ヶ月くらいではその心配はあまりないでしょうが、
日本ではかなり安易に長期間クロミッドを漫然と使いつづけていることがよくあるような気もします。
不妊治療上は、抗エストロゲン作用(子宮内膜が薄くなる、頚管粘液が少なくなる)などの副作用が問題になることがあります。
1日3錠のまれているようですが、量はかなり多いですがそんなに必要なのかという感じはあります。
卵管造影は、実際に卵管が画像上分かるレベルで閉塞している人
をみつけて診断するのも目的ではありますが、それ以外に
造影剤を通すことで理由ははっきりわかりませんが、そのあと妊娠しやすくなるという治療的効果をねらってする意味も当院ではあります。ちょっとしたつまりくらいなら、卵管造影の時にそれたりするのでしょうか。ですから当院なら、やってみられては、とおすすめするケースでしょうね。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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