山下レディースクリニック
良質の卵を作るにはどうしたらいいのでしょうか
2009年8月15日
はじめまして。治療歴8年36歳です。排卵障害がありホルモン注射をしながらタイミング法、AIHを何度も繰り返しこの4月と7月下旬にショート法で顕微授精をやりました。4月の時はHMG、スプレキュアの使用で卵は14個採卵しグレード1(G1)が1個、G2が2個、あとはすべて未熟でG1のみ戻しましたが陰性でした。7月末はFSH+HMGとスプレキュアで16個採卵しましたがG1が1個もなくG2が1個、あとはすべて未熟、奇形などで凍結もできずG2を戻しましたが先日の尿検査で陰性とわかりました。
主治医は卵の質を高める方法はないといいますがどうすれば良質の卵を作ることができるのでしょうか?自分で努力できることはないのでしょうか?今は病院から処方されるケイシブクリョウガンという漢方を服用しています。あせっても仕方ないのですが主治医からは顕微授精を再びするなら2.3カ月は服薬も注射もせず自然でタイミングをとるしかないといわれてます。治療もしなければ排卵も無いし無月経にもなりかねない私です。次回の顕微授精に向けて体調を万全にするためにも何かいいアドバイスがあればよろしくお願いします。長々とすみません
お返事、お待たせしました。加齢などによる卵子の質の低下だけは、医療ではフォローができな いところなのですが、胚のグレードを上げるため、通常は受精手技を変更する、卵巣刺激の方法を変えてみるなどの試行錯誤を行います。『かずく ん』さんの場合、採卵個数は十分ですので、OHSS予防にも効果的なアンタゴニスト法(http://ylc.jp/about/contents/treatment_1f.html 参照)や、ご主人の精液所見にも問題がないようでしたら体外受精を試みてみ られてはいかがでしょうか?
なお、卵巣を休ませている間、排卵誘発剤をまったく服用しない と無排卵になるようであれば、最小限のクロミフェン製剤だけ処方していただくことも可能だとは 思います。担当医にご相談になってみてください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
体外受精に挑戦することを決めてから、緊張と不安でいっぱいでしたが、先生や看護師さん達のおかげでがんばれました。治療は不安だと思うけれどさずかることを信じてがんばってください。ありがとうございました。
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