山下レディースクリニック
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2005年12月16日
今回、体外受精で胚を2個戻し1つはすごくいい卵と言われていたのですが、着床せずに終わってしまいました。これで3度目の胚移植だったのですが、内膜も厚くなっているようですし、原因がよくわかりません。1人目の時はプロラクチンが少し高いということでテルロンを飲むのと黄体ホルモンの注射?をして自然妊娠でできました。2人目は旦那の精子の状態が悪くなったために体外受精をしております。で、2年程前にプロラクチンの検査をした時は正常値でしたが、また高くなっているかもしれません。そういう場合は着床に何か関係するのでしょうか?それと、何でもQ&Aに免疫的アプローチということが書いてあるのを読んだのですがそれはどういうことなのですか?すみません教えて下さい。
プロラクチンが着床の時期に高すぎるのはたしかにあまりよくないかもしれませんので、当院では採卵時にプロラクチンをチェックしたりもしておりますが。
ただ、着床しなかった原因というのはなかなかわかりません。
免疫学的アプローチというのは、おそらく、不育症の検査などでよく行う、自己免疫抗体などの関連のことだと思います。
ある種の抗体を血中に持っておられる場合、着床不全や流産などの確率が高くなるということはいわれております。これも
ただ、それに対しどのようなアプローチがあるかといわれれば
いろんな人がいろいろな提案をしてはいますが、
一定の効果があると証明されている治療はバファリンをのんだり
ヘパリンを注射したりする抗凝固療法というものくらいです。
いちど自然妊娠もされている方ですから、この時点であまりいろいろ検査をされるよりは前向きに考えられてもいいかもしれませんね。
<ご注意>
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