山下レディースクリニック
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2010年4月19日
4693のかりです。今までは排卵確認後にHCGを打っていましたが、先生のおしゃっていた「排卵誘発剤で卵胞の成長を後押しすることで…… 黄体機能が気になるのであれば、排卵誘発剤を服用しては…」とは排卵前にHCGを打つということでしょうか?
HCG注射は排卵前は排卵誘発剤として、排卵後はホルモン補充と役割が変わるようですが。
なるほど『かり』さんの疑問がわかりました。
hCGは、いわゆる卵胞の成長を後押しする“排卵誘発剤”ではありません。
hCGは、“排卵促進剤”です(ややこしいですよね)。黄体化ホルモン(LH)によく似た働きをするため、卵胞の最終熟成と排卵を促し、排卵後できた黄体を刺激して黄体機 能を高めます。ですから、不妊治療では、排卵期直前に排卵を促す目的と黄体機能 を助ける目的の二つの意味合いで使用されています。『かり』さんは、今、後者のみの目的で使われているのですね。
私がおすすめしたのは、いわゆる卵胞の成長を促すいわゆる排卵誘発剤(飲み薬のクロミフェン製剤や注射薬のHMG、FSHな ど)の使用であって、hCGのことではありません。『かり』さんの場合、自然排卵があり、黄体機能のアシストが目的になりますので、注射薬ではなく、排卵誘発効果がゆるやかな飲み薬タイプのもので充分でしょう。なお、排卵誘発剤をお使いになる場合は、必要最小限のhCGを前述の排卵促進と黄体機能を助ける二つの意味で、排卵直前に打つことになると思います。
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通院して1年あまり、1度の流産をこえて今回無事卒業することになりました。いつも温かい山下先生、クリニックの皆様には本当にいやされはげまされました。まだまだ出産までは不安がありますが頑張ってわが子と対面する時を楽しみにしていこうと思ってます。ありがとうございました。
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