山下レディースクリニック
お世話になります
2008年6月10日
先生、いつもお世話になります。
以前質問させていただいた多膿胞の者です。今周期は治療をお休みしているのですが、次のステップアップ(人工授精)を視野に入れて考えるようにと主治医から言われてたのですが、今月色々と考えて、正直まだ人工授精に踏み切る勇気がありません。
まだ、どうにか誘発剤とタイミングで自然妊娠を希望したいとゆう思いが強いからです。これからのステップアップについても、自分がしっかりと納得した上で治療したいと思うのです。
不妊治療はたくさんの方々が一生懸命取り組んでおられると思います。私はまだ半年で期間も長いほうではないと思うのですが、精神的に非常に追い詰められてしまっています。子どもが大好きで子どもに接する仕事を長年してきて、いざ自分が子どもが欲しいと思うとこのような現実で、友だちも出産ラッシュで焦りも感じてしまうし、どうして!?と涙を流して、自分を追い詰めるような気持ちになってしまいます。
人工授精に抵抗があるわけではありませんが、、、、
自分がこうゆう状態なので、しばらく治療をお休みしてのんびり過ごしてみるか、今まで通りの誘発剤とタイミングで様子をみてみるか、と考えてるのですが、山下先生はどのように思われますでしょうか????もちろん主治医ともしっかり相談するつもりではいますが。。。
背中を押していただければ幸いです。。
お仕事柄、不妊のつらさもひとしおという状況、お察しします。
不妊治療は、お二人のペースで進めていけばいいのですよ。私たち不妊治療医は、お二人の身体の状態から、妊娠率の高さとご夫婦にかかる負担とのバランスをみて、もっともおすすめできる治療方法をご呈示しています。
人工授精(AIH)での妊娠率は、通常、1周期あたり5〜10% 程度ですが、やはりタイミング療法よりは高くなります。AIHは、女性の子宮内に直接、パートナーの精子を注入し妊娠を期待するという、たいへん単純な治療で、その歴史はとても古いものです。精子たちのスタート地点を卵子(ゴール)に近づけてあげるだけのアシ ストで、不妊治療の世界では、AIHまでの妊娠を自然妊娠と考えます。それでも、『ラズベリー』さんがまだ35歳以下で、「妊娠率は低 くてもいいから、もう少しタイミング療法を続けてみたい」ということであれば、その意志を主治医の先生にはっきりお伝えになればいいと思いますよ。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
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