山下レディースクリニック
なんどもすみません。
2008年4月22日
お忙しい中お返事いただき有難うございます。不育の検査について質問させていただいた者です。先生のお返事の中で、「血液の凝固第12因子が低下している」とありましたがこれが抗体リン脂質抗体のことでしょうか?検査結果はまだですが、8週までの流産の場合、こういった原因がみつかっても直接流産とは関係ないのでしょうか?
原因が見つからなくても3度も流産することはよくあることですか?
初期の流産はやはり受精卵がよくないのでしょうか?
私は現在34歳ですが、32歳の頃から卵子の老化を指摘されています。やはり私の卵の問題なのでしょうか?
良い卵を作るチャンスを増やすには自然より薬を使ったり、IVFをしたほうがいいのでしょうか?
たくさん質問してしまい本当に申訳ありません。
凝固第12因子と抗リン脂質抗体は、また別のものです。不育症(3回以上続けて流産を繰り返す習慣流産を含む)の多くは、原因不明です。ただそれでも、原因が見つかり、4回目の流産を未然に防ぐことができ るケースもあるため、不育症の検査を行うのだとお考えください。
ちなみに3回流産を繰り返した方が、次の妊娠も流産となる確率は、 35〜45%だといわれています。つまり、治療の有無にかかわらず約60%の方は、無事に出産され ているということです。どうか、この数値を前向きにとらえてくださいね。
またIVFを行った経験がないのにも関わらず、卵子の老化を指摘さ れているとのことですが、これはおそらくFSHの値が高い、すなわち卵子というよりは卵巣の反応性が低いという意味でしょう。FSHの値にもよりますが、10を超えている場合には、ステップアップを急がれたほうがいいかもしれません。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
©山下レディースクリニック