山下レディースクリニック
今後の方針について
2010年11月12日
先生の著書、ホームページを読み、優しいお人柄に惹かれメールさせて頂きました。
結婚して半年、31歳です。
結婚前より生理不順にてカウフマン療法行っており、自然妊娠は難しいと言われていたので、結婚と同時に不妊治療を始めました。
現在は自力で生理が起こることも無く、注射で生理を起こし、クロミッドで排卵誘発をしています。5周期行いましたが、卵胞形成が左のみ、卵管造影検査の結果は右は正常でしたが、左が完全に詰まっているとのことでした。
10歳の時に卵巣嚢腫にて腫瘍摘出手術を受けたのですが、左右どちらだったかの記憶がありません。このことも、卵巣の働きに影響するものでしょうか?
現在通院しているクリニックでは体外受精を勧められていますが、まだ体外受精に進むのには抵抗があり、ほかに術が無いものか悩んでおります。
浅い知識と、つたない文章ですみません。ご相談よろしくお願い致します。
嬉しいお言葉、恐縮です。こちらが励まされます。
確かに31歳とお若く、結婚後半年では、すぐに体外受精といわれても、その壁は乗り越えがたいものがあると思います。
ただ、卵胞が本当に左の卵巣のみにしか育たず、さらに左の卵管が完全に詰まっているとなれば、左から排卵された卵を右の卵管がピックアップしたとしか思えない、奇跡的なケースもあるとはいえ、通常、やはり自然妊娠は難しいでしょう。左の卵管が通過性を失うことになった炎症で、 同時期に右の卵管の機能もダメージを受けている可能性があります。
それでも、踏ん切りがつかないようであれば、右側から排卵が起こるのを期待して、 注射タイプの排卵誘発剤を用いてみるという方法も考えられます。それでも、右側の卵巣に卵胞が育たなかった場合には、私も『にんじん』さんには体外受精をおすすめしたいと思います。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
何年も通院させていただいており、途中辛くて何度も涙したこともありましたが、この度子供を授かることができました。必ず良い結果が出ることを信じて辛い治療も乗り越えて下さいネ。
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