山下レディースクリニック
治療の方向について
2011年8月29日
山下先生、いつもこちらの掲示板で勉強させてもらっています。
今日は、今後の治療の方向性についてご相談させて下さい。
現在43歳で、他院にて体外受精をしています。
40歳の時、1回目の顕微授精で妊娠しましたが、稽留流産し、手術を受けました。
以降、7回位採卵(体外受精)をしていますが、ほとんどいつも胚盤胞になり、現在7個の胚盤胞を凍結してもらっていますが、流産の手術以降、それまで排卵前に8〜10ミリあった内膜が薄くなってしまい、年に数回しか7〜8ミリになりません。大体6ミリ前後です。
自然妊娠の経験はありませんが、体外受精をするとほぼ毎回まあまあのグレードの胚盤胞が育つということは、もちろん年齢的な染色体異常の問題は大きいとは思いますが、子宮内膜が原因で妊娠出来ない可能性が高いと思うのですが、どうでしょうか?
完全自然周期、セキソビットやプレマリンを服用しての自然周期の他、ホルモン補充周期もお薬の量をかなり増やしてやってみましたが、9回位移植に挑戦し、エストラーナ周期で1度8ミリ位に、セキソビット服用周期で2度、7〜8ミリになりました。
エストラーナの量を倍まで増やした周期に、6.2ミリ位に内膜が薄くなったり、飲み薬でのホルモン補充周期では、お薬を増やしても4ミリ位にしかなりませんでした。
これはやはり、ホルモン補充のお薬が効きにくい体質だということでしょうか?
多分これらのこともあり、エストラーナよりもセキソビットで排卵させる方がいいと主治医に言われていますが、年齢もあるのか自然周期やセキソビット周期の生理の量がだんだん減ってきていて、これで妊娠できるか不安になります。
また、セキソビットで7〜8ミリになった周期は、いつも、前の周期にホルモン補充で挑戦し、内膜が育たずキャンセルになったすぐ次の周期だったのですが、排卵させず卵巣を休ませると、次周期に子宮環境が良い方向に働くことはありますか?
今後どのように治療していくのが、いいのかアドバイスよろしくお願いいたします。
稽留流産の手術後、子宮内膜がなかなか厚くならなくなったとのこと。採卵のたびにグレードも悪くはない胚盤胞が育っておられるのですね。大切な凍結融解胚盤胞を戻すため、慎重に子宮内膜を整えていきたいものです。
とはいえ、内膜が厚くなりにくい方は、なかなか難しいのが実状です。いろいろと試してみて、条件がよいときに移植を行うしかありません。具体的な戦略については、主治医とよく相談しましょう。 適度な運動や半身浴など、骨盤内の血行がよくなる努力もなさってみてください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
山下先生におまかせすればきっと大丈夫!!と思い通院を続けました。結果、自分が思ってたよりも早く妊娠。先生に出会えたコトに感謝します。くじけそうな時もあるかと思いますが信じてがんばって下さい!
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