山下レディースクリニック
治療方針について
2005年6月11日
はじめまして。
過去に2度の流産を経験したものです。
2度とも心拍確認後の7週前後でした。
不育症の検査の結果は、
抗PE抗体が若干の高値(再検査でも若干の高値)で
MLCが−40%でした。
他の抗カルジオリピン、APTTなどすべて正常範囲内です。
現在は柴苓湯を服用しており、アスピリンも服用予定ですが、
ヘパリンについては考え中です。
貴院では私のような患者の場合はどのような治療を選択されているのでしょうか。
少しでも可能性を高めるのであればヘパリンも使用した方がよろしいのでしょうか。
今どうすべきかとても迷っています。
お忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願いします。
難しいところですが、おそらく抗PE抗体が弱陽性というだけで
抗凝固療法の絶対的適応ではないと思いますが、
したがってこの状況で抗凝固療法をしようと思う医者と
経過観察とする医者と両方いるでしょう。
でも、不育症などでは、やはりできれば何か手を打ちたいとう気持ちでする検査ですから、副作用のリスクがあまりないようなことであれば、心情的にはためしてみたいですよね。
文献的には、ヘパリン、アスピリン併用が一番効果あるみたいですが日本では、まだこのような使い方をするためのヘパリンの注射薬があまり普及していないという難点はあります。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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