山下レディースクリニック
心配しています。
2005年7月29日
はじめまして。ホルモン補充周期での凍結胚移植で妊娠し、7週目に入った者です。今回、胚移植から妊娠判定まではプロゲホルモン膣座薬を1日3回とエストラダームMを1日おきに4枚張り替えを行っていました。妊娠判定後はプロゲステロンの筋注50mgを毎日、エストラダームMを1日おき4枚張り替えをしていますが、8週まではこの薬の量でいくと聞いています。8週からは様子を見ながら薬の量を減らしていき、10週までには補充を止めるつもりでいると説明受けています。そこで質問が3点あるのですが、1)薬の量や使用期間について適切なのか心配です。先生のところで実際に使用されている薬の種類や量、又一般的にはどれくらいの期間どれくらいの量を使用しているのか教えていただければと思います。2)通院している病院では採血してホルモン値を調べるなどしていませんが、定期的に検査して薬の量を変えていく必要はないのでしょうか。3)ホルモン補充周期での胚移植によって生まれた児が大人になってから生殖器のガンや不妊症となるような病気にかかる可能性はないのでしょうか。自然周期で妊娠した妊婦さんより多くホルモンが身体に入っているのではないか、多く入った分のホルモンは胎児に蓄積されているのではないかと心配です。お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
非常に妥当な御質問ですが、当院でも同じような投与量で同じくらいの期間、黄体補充をしています。
妊娠中のエストラジオール、プロゲステロンの投与は
一般的には禁忌です。しかし、ホルモン補充周期での胚移植に関しては、妊娠成立が分かった時点でホルモン補充をやめれば黄体機能不全による流産というリスクが非常に高い状況ではあります。胎児への影響がないという保証はないとは思いますが
それなら、もう今回の妊娠はあきらめますか、という選択ではあるかと思います。ただ、中止時期については、もう少し前でも
問題ない可能性は高いかとは思いますが、いつから無しで大丈夫
なのか、人体実験できないので正確にはなかなかわかりません。
現状では主治医の先生のおっしゃるように、ホルモン測定などしつつへらしていくしかないのかのしれませんね。
<ご注意>
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