山下レディースクリニック
度々申し訳ありません!
2008年2月6日
山下先生お忙しい中また質問させていただきます。子宮内膜症チョコレートのう腫で現在ホルモン剤で生理をとめている状態です。今の担当医の話ですと体内に散らばった内膜の癒着は実際開腹しないとどの程度のものかくわしくは分からないし中には肺にまで転移してるケースもあると。(手術でその癒着を完全にとれる医者は全国にいないのでお勧めしない)と断言されました。私は今後が心配ですが何を聞いても先のことは考えるな、今を精いっぱい生きなさいとだけ仰います。もし妊娠を望むなら大学病院でも行きなさいと言われ放置に近いように思えてしまうんです。でもこのホルモン剤が終わったらまた生理再開になります。そしたら内膜症はまたどんどん繁殖するのではないんですか?そこで繁殖が治まることあるんですか?また、毎月1度通院してますが、基礎体温を見るだけの診察です。ホルモン剤は体に(特に骨や肝臓に負担がかかると知ったので)毎月採血なり診察するものと思っていました。先生の場合の治療方針をよろしければお聞かせ下さい。
@生理再開後繁殖が続けばいずれ手術になりますか?
Aホルモン剤治療中に卵巣が腫れたりなど悪化することはないのですか?
B私は婦人科治療にはメンタル面のサポートは必須だと考えています。そういった病院は少ないのでしょうか?
とても初歩的な質問で本当にすみません!今の主治医に応えを聞けなかった事書かせていただきました。別の病院も検討中ですが先生の言葉が一番信頼できるのでお忙しい中申し訳ありませんがどうかよろしくお願いいたします!!
ホルモン療法を終え、月経が再開すれば、子宮内膜症の病巣は再び増殖をはじめます。ですから、月経再開後は、できる限り早く妊娠を急ぐための不妊治療(タイミング療法→人工授精→体外受精)を受けられることをおすすめします。手術で癒着をはがしたり、チョコレート嚢腫の病巣を切除するなどの選択肢ももちろんありますが、まずは不妊検査を受けて、どの治療段階からスタートするべきかを決め、その後は、早めにステップアップされていかれるのがいいでしょう。
子宮内膜症のホルモン治療は、人為的に閉経したかのような状態をつくり出しているだけで、卵巣への負担はありませんのでご安心ください。
不妊治療専門施設には、最近、不妊カウンセラーや臨床心理士などのメンタル面のケアを担当するスタッフをおく病院も増えています。お住まいの地域にもあると思いますので、インターネットや不妊治療専門雑誌などで調べてみられてはいかがでしょうか?
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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