山下レディースクリニック
注射のことについて
2009年3月4日
お忙しい中失礼いたします。
多嚢胞性卵巣で3回人工授精しましたがダメでした。
今までは排卵誘発剤を1日2錠、様子をみて育ってなければ
また排卵誘発剤を飲んだり、注射をしたりで毎回排卵して人工授精ができていました。
今回、排卵誘発剤を1日3錠飲み、育ってなかったので注射を1回しましたが育たず日数も経ってしまったのでリセットすることになりました。
次の周期から注射を勧められていて1つはフォリスチムペンで
自己注射の方法、もう1つは病院で定期的に打つ方法です。
どちらもOHSSの危険性はでてきてしまうらしいのですが、
どちらの方が効果的なんでしょうか?
自己注射のDVDは観ましたが、やっぱりちょっと抵抗があって、だけどそちらの方が効果的なら頑張ってみようかなとも思っています。
あとちょっと心配してるのは、注射を続けていくとそれも効かなくなってくるということがあるんでしょうか?
そうしたらどうしたらいいんだろうと悩んでしまいます。
内服薬の排卵誘発剤(クロミフェン製剤)が効かなくなってきたとのこと。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方は、年齢を重ねるとともに排卵しづらさが増していくといわれています。使い続けたから効かなくなったのではなく、おそらく加齢による影響で しょう。
また、担当医のいうとおり、PCOSの方は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になるリスクも高いため十分な注意が必要です。卵巣刺激によって卵胞がたくさん成長し過ぎて しまった場合には、極端な数の多胎になることを回避したり、OHSSの悪化を避けたりするために、人工授精キャンセルという事態も起こりうる可能性があることは覚悟しておく必要があります。
なお、病院での注射もフォリスチムを予定されているのであれば、自己注射や病院での注射かで卵巣刺激の効果に差はでないでしょう。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
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