山下レディースクリニック
不妊治療全般について
2008年1月29日
お世話になります。いつもこちらの掲示板を拝見しては、大変丁寧なご対応に感動しております。
不妊治療全般についてお伺いしたいのですが、私は1年前くらいからタイミングを図り、半年前には病院にて一通りの検査(ホルモン検査、血液検査、精液検査、フーナー、卵管造影)を致しました結婚6年目、30歳の者です。
1点、IgAが+で卵管造影を行ったところ、右の卵管だけ通りが悪く、医師がプッシュしたところ液が通ったというような感じで、左は問題なく通るという結果でしたが、その他大きな問題はなく、半年間エコーでのタイミングチェックのみ行っていました。
しかし妊娠に至らず、先々月よりクロミッド→hCG+高温期デュファストンを服用し始めて今回で3周期目となりました。
そこでご質問なのですが、
@右の卵管の通りが悪いということは、右から排卵される時は可能性が低いということでしょうか。たまたまクロミッド服用後の排卵は右ばかりでしたので、今後左の時を期待してよいものか、お伺いしたい次第です。
A他に大きな問題は見つからず、なぜ?なぜ?と生理が来るたびに落ち込んでしまいます。。片方の卵管の通りが悪いということは、かなり妊娠しづらい状況なのでしょうか。他に何が考えられますでしょうか。おススメの検査などがあればぜひご教示下さい。
B私の医師は、1年くらいクロミッドで様子を見よう、と仰るのですが、私の中では何も原因がないのに妊娠できない理由がわからず、他に必要な検査があればしたいし、意味がないなら無駄な薬は服用したくないのが本心です。またクロミッドは内膜が薄くなるなど副作用もあるので、そんなに長く続けない方がよいのでは、と思っております。山下先生でしたら、今後のステップアップの進み具合について(クロミッド何周期でダメなら次何を…等)、どうご指導されますか?
お忙しい中恐れ入りますが、どうぞよろしくお願い致します。
IgA抗体がプラスというのは、クラミジアのことでしょうか? そうであれば、仮に抗原が見つかっていなくとも、念のためにクラミジア感染症の治療はされておいたほうがいいでしょう。
子宮卵管造影で右の卵管の通りがよくなかったとのことですから、やはり感染時の炎症で、通過性だけでなく卵管の機能自体がダメージを受けている可能性もありますので、右側の卵巣からの排卵時には不利であろうと思われます。
今の状況であれば、私ならAIHへステップアップすることをおすすめいたします。6回程度試みて、その結果で次の方針を考えてはどうでしょうか。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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