山下レディースクリニック
命の母を飲みましたが・・・
2009年1月11日
初めまして。月経について相談させてください。
わたしは初潮も中学3年生と遅く、その後もきちんとした周期で月経がくることが少ないです。特に25歳あたりから、生理痛も激しくなり、一度婦人科で検査してもらいました。
(現在は27歳です。)
結果、無排卵であること、男性ホルモンが多く、多のう胞性卵巣症候群の可能性があると言われ、3ヶ月間、薬を飲んでいました。その間は生理が順調にくるのですが、薬をやめたら、また生理が来ず低温期が続いてしまいます。
薬が効いていない気がしたので、思い切って、「命の母」を始めてみました。ちょうど飲み始める前日ぐらいに、血とは言えないような生理がきたのですが、飲み始めました。(もちろんこの時も高温期にはなりませんでした。)
その変な生理は1週間ほどで終わったのですが、その5日後ぐらいに、また同じような生理が始めました。これは4,5日で終わったのですが、これは「命の母」が何か関係しているのでしょうか・・??不正出血なのでしょうか・・・??
また婦人科に行く気にはなかなかなれず、思わずメールしてしまいました。
まだ結婚はしていないのですが、将来絶対に赤ちゃんは欲しいと思っています。
ちなみに多のう胞性卵巣症候群の人も妊娠できるのでしょうか。
とても不安で、将来のことを考えると
泣けてきてしまいます。
よろしくお願いします。
さぞ不安なことと思います。ただ、不妊治療に関しては、根本的な治癒は難しいケースが多く、排卵障害についても自然に排卵が起こるようになる治療ではなく、妊娠を目指して排卵誘発剤などを用いることで排卵を後押しする治療が行われるケースがほとんどなのです。
『多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)』に関しても、後者の治療が大半です。『メルビン』や『グリコラン』といったメトフォルミン製剤を服用する ことで、自然排卵が起こったり、排卵誘発剤の効きがよくなる場合もありますが、これも服用を中止すると、また無排卵となるケースも多いと思われます。
PCOSでも妊娠されている方はたくさんおられますので、その点はご安心くださいね。なお、PCOSは、加齢によって、より 排卵しにくくなるといわれていますので、ご結婚後は早めに不妊治療を受けられて妊娠を目指されることをおすすめします。
それから、自然には月経が来ない方の場合、子宮内膜を新しくするため、定期的に月経様の消退出血を起こす必要があります(子宮内膜癌の予防のためにも必要です)。不正出血があるようですので、『命の母』の服用は一旦中止して、まずは婦人科を受診されたほうがいいでしょう。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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